「肥満率が高い国」というと、皆さんはどの国を思い浮かべるだろうか? その答えが国連の報告で明らかになったと海外ニュースが報じている。

国連によると、世界でもっとも肥満率が高い国はメキシコだという。これまでトップの座にいたアメリカから、その地位を譲り受けたことになる。メキシコの成人の約70パーセントが太りすぎであり、うち約33パーセントは肥満とのことだ。

世界保健機関 WHO の定義によると、BMI値が25以上ならば太りすぎ、30以上になると肥満とされている。

・食生活の変化が影響
体重に問題をかかえているメキシコ人は、1989年にはわずか10パーセント未満であった。しかし2011年には、国連の食糧農業機関がメキシコ国民の体重増加が緊急レベルに達したことを発表。そのまま肥満の流行を食い止めることはできなかったようだ。

今回の調査からは、メキシコ人が以前より多くの加工食品を食べていることに対し、穀物と野菜を以前より少なく食べていることが示された。その背景には、炭酸飲料とファストフード・レストランの普及があるという。

・深刻な子どもの肥満
肥満問題が深刻化しているのは成人だけではない。メキシコの子どもの肥満は10年で3倍に増えた。専門家によると、太りすぎの子どもたちのうち5人に4人は、そのまま残りの人生を過ごすという。彼らの多くは、粗末な食生活のせいで栄養失調になるそうだ。

なお、肥満率が高い国のランキング20は以下のとおりである。

【肥満率の高い国トップ20】
1位:メキシコ(32.8パーセント)
2位:アメリカ合衆国(31.8パーセント)
3位:シリア(31.6パーセント)
4位:ベネズエラ、リビア(30.8パーセント)
5位:トリニダード・トバゴ(30.0パーセント)
6位:ヴァヌアトゥ(29.8パーセント)
7位:イラク、アルゼンチン(29.4パーセント)
8位:トルコ(29.3パーセント)
9位:チリ(29.1パーセント)
10位:チェコ共和国(28.7パーセント)
11位:レバノン(28.2パーセント)
12位:ニュージーランド、スロベニア(27.0パーセント)
13位:エルサルバドル(26.9パーセント)
14位:マルタ(26.6パーセント)
15位:パナマ、アンティグア(25.8パーセント)
16位:イスラエル(25.5パーセント)
17位:オーストラリア、セントヴィンセント(25.1パーセント)
18位:ドミニカ(25.0パーセント)
19位:英国、ロシア(24.9パーセント)
20位:ハンガリー(24.8パーセント)

1998年から2025年の間で、肥満に関係した糖尿病患者の数は2倍に増え3億人になるとされている。ほかにも、太りすぎによる健康トラブルは枚挙にいとまがない。美味しく楽しく健康的な食事を心がけたいものである。


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