大学生の就職活動が昨年12月1日から解禁となり、あちこちでリクルートスーツ姿を見かけるようになりました。人事・採用担当者はもちろんですが、組織に属して働いていると、採用面接の面接官を担当したり、大学生からOB・OG訪問を受けたりと、何らかの形で採用活動に関わる機会もあるのではないでしょうか。そこで、今回は、採用活動の未来について考えていきたいと思います。

本日は、東京大学大学総合教育研究センター 中原 淳准教授の著書、「これからの就活に起こる3大変化」から「面接よりインターン重視に」をご紹介します。

 
ここで重要になってくるのが、「いい人」の見極め方です。「いい人」の基準は企業によって異なるものですが、結局は「仕事ができる人」そして、「一緒に働きたい人」「組織になじむ人」をいかに見抜くかということです。

面接による選考では限界があるでしょう。よく練られた面接であれば弁別率が高いと言わますが、面接官によって基準がブレるなど、当たりはずれも多々あります。

確実なのは、短い時間、実際に仕事をさせてみることです。ワークサンプルを与え、一定期間、その仕事ぶりを見れば、「仕事ができるかどうか」も「一緒に働きたいか」「組織になじみそうか」もよくわかります。手間も時間もかかりますが、会社ではなく組織単位で必要な人材を選考する採用活動がもう少し一般的になれば、それは徐々に普及していくはずです。アルバイトやインターンは、短期間に見極めを行う機会として活用されていくのではないでしょうか。

今後は、面接でどう受け答えするかよりも、大学時代から仕事に近い経験をしていて、かつ「一緒に働きたい」と思わせる学生が有利になってくるでしょう。

今回は採用・就活の未来を書きましたが、実は、今日お話しした内容は、ひとつの会社をひとつの労働市場と見立てれば、社内においても現在進行形のことなのです。

仕事上のチャンスは「一緒に働きたい」と思わせる人にしか降ってこないものです。社内で新しいプロジェクトメンバーとして抜擢されるのも、今より条件の良い仕事に転職するのも、「仕事ができて」「組織になじみ」「一緒に働きたい」と思わせる人材でなければ、叶いません。そのためのワークサンプルは、もしかすると、あなたの近くにあるかもしれません。

今の時代、就活が“就社”とは限りません。そう考えるのであれば、働く人々は永遠の就職活動に従事しているともいえるかもしれません。あなたは「一緒に働きたい人材」になっていますか?
部署の管理職に権限を持たせ、そこが主体となって組織単位で採用活動を行う企業も出てくることでしょう。


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