産経新聞によると、小学校の英語教育の早期化が検討される中、子供向けの英会話スクールや英語塾が多様な取り組みを始めている。英語を学ぶ小学生や就学前の子供の数も着実に増えているそうだ。

■ 生徒数は大きく増加

 「10年前と今では大きく環境が変わり、英語を学ぶ子供の数の伸びは大きい」

 英会話スクール「イーオン」の広報課、森田繁雄課長代理はこう説明する。

 実際に同社で1歳から中学生までを対象とする「イーオン・キッズ」で学ぶ子供の数は今年、約5万1千人にまで増加。「10年前は3万人程度だった」といい、7割増加している計算。イーオン全体では約10万人で、子供が半数を超えている。中でも関東地方では平成24、25年と連続して子供の新規入会が前年比3割増と伸びた。

 森田課長代理によると、以前はおけいこ感覚で子供に英語を学ばせる親が多かったが、平成23年度から小学校5、6年生の外国語活動が必修化されたことで状況が変化。はっきりと上達の結果を求める親が増え、英語検定など資格取得のニーズが増えてきたという。

 こうした状況に対応するため、25年4月には、3、4年生と5、6年生を対象にした「文法コース」も導入した。英検5~3級に対応する内容で、「聞いて話せるという音の学習に加え、読んで書けるという英語の基礎力が身に付くので、驚くほど人気が出ている」という。

 「英会話を通じて身に付けた理屈を文法で確認する方が理解が深まる」という利点もある。


■ 算数や理科も英語で

  東京・元麻布で英語塾を展開するマリースクール。

  子供達が卵を毛布に投げ、割ることができるかどうかの理科の実験をしている。

 「キャン・ユー・ブレーク・イット?」。割れるかどうかを講師は英語で尋ねた。

 平成17年の開業当初から、教える英語の題材は算数や理科の実験だ。小学校の英語教育早期化の動きに伴い、入会の問い合わせも増えている。

 川崎美智子代表は、読解力が必要な物語では、「どうしても日本語に翻訳して理解しようとするため、英語そのものが(頭に)入っていかない」と説明。算数や理科の実験なら答えがはっきりしているため、「英語が耳や目から入り、英語を英語のままで理解できるようになる」という。算数や理科の答えが分かると、「英語も理解した気になり、その方が英語の上達は早い」とも指摘する。

 卵の実験では、子供たちが「アイ・キャン(できる)」「アイ・キャント(できない)」とそれぞれ意見を述べて分かれる。もう少し英語が耳から入って身につけば「アイ・キャント・ブレーク・イット(割ることができない)」といった具合に正確な答え方に進んでいくという。

 川崎代表は「どんどん聞かせて、見せていけば、自分に入ってきたものを言ったり書いたりできるようになる」と話す。今後は同様の方法での全国展開を視野に入れているという。


■ 「早期化」8割が賛成

 小学生の英語教育早期化について、英会話スクールに子供を通わせる親は、歓迎派が大半だ。

 イーオンが今年3月に発表した「イーオンキッズ」に通う小学生以下の保護者約400人を対象にした調査によると、小学3、4年から英語教育を始めることについて、約79%が「よいこと」との認識で、「早すぎる」(約3%)という意見を大幅に上回った。

 英会話スクールに対しては「英語が話せるようになる」ことを望む親が半数以上いるものの、学校教育の英語では「(進学、成績のため)勉強ができるようになる」ことを望む保護者が最も多かった。


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