ビジネスマンや就活生、さらにMBAの取得を目指している人が常にチェックすべきは、経営における最新キーワード。経営コンサルタント、大学教授、作家として活躍し、ハーバード・ビジネス・スクールなどでも教鞭をとる平野敦士カール氏によると「2015年はITの進化によって、経営はリアルとネットが融合した新しいスタイルに激変していく元年」とのことです。

 これからの企業戦略を考える上で、企業戦略には必須の5つのキーワードがあります。英語表記も一緒に覚え、ビジネスのさまざまなシーンで活用できるはずだ。今日は1つめの「ビッグデータ(Big Data)」と、2つめの「IoT (Internet of Things)「モノのインターネット」」をご紹介します。



■「ビッグデータ(Big Data)」と「IoT (Internet of Things)」

 ビッグデータとは諸説ありますが、「ICT(Information and Communication Technology)の進化により、従来企業が扱ってきたデータよりも大容量、高頻度更新、多様な種類のデータを扱う新たな仕組み」といえます。タブレット端末やスマートフォン、さらにはセンサーなどのモノにも通信機能が搭載されつつあり、人だけでなく社会・環境の状況変化を、リアルタイムに映し取るデータが取得できるようになりました。

 IoTとは「モノのインターネット」といわれ、電力メーターや部品などにも通信機能を持たせることで自動制御や遠隔計測などを行うことが可能になってきています。さらにSNSなどの普及によって画像や動画などのデータが、個人からも発信されるようになりました。こうした大量かつ多種多様なデータ、すなわちビッグデータから人・社会・環境の状況を把握し企業の戦略に生かす動きが広がってきています。

 従来と大きくことなるのはデータだけでなくその活用方法です。自社のバリューチェーン(価値連鎖)の一部を外部に委託することがインターネットの普及によってより容易になっただけでなく、他社が持つビッグデータと組み合わせることで、自社単独では実現できなかった新しい事業の可能性が開かれたことは経営戦略上きわめて重要な変化だといえます。

 たとえばすでに欧州で普及が進んでいるPay As You Driveという自動車保険は、カーナビなどのGPS情報から契約者の運転状況を把握することで、年齢、走行距離、車の種類、免許の種類だけでなく、当該契約者ごとに実際の走行や運転の仕方を把握し個々のリスク分析をすることで、運転の仕方が良いドライバーには保険価格を下げることを実現しています。

 個人のプライバシー保護も重要な課題となっていますが、複数の企業が持つデータを相互に利用することで従来は実現できなかった新しい戦略の構築が実現しつつあります。



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