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短い言葉で人を動かす――

短い言葉で人を動かす― 「固有名詞で生々しさを出す

 シリコンバレー、戦略コンサル他、世界の最前線で、超一流は何をしているのか? その答えは「Bullet Points(ブレットポイント)」と呼ばれる“箇条書き”によるコミュニケーション。
条書きは、英語や会計、そしてロジカルシンキングと同じくらい世界的に求められているスキルなのだ。メール、プレゼン、企画書・報告書、議事録。あらゆるシーンで活用されている。“率直な意見が、日本で嫌われる理由”MBAで学んだ世界ビジネス習慣について、本日は杉野氏の『超・箇条書き』
で、 「短い言葉で人を動かす―「固有名詞で生々しさを出す」」を紹介します。

固有名詞で具体的にイメージさせる


今日は箇条書きのコツの1つ、「固有名詞を使う」を紹介したい。

 これは簡単だ。まず文章の中で一般名詞を探す。そして、それについて相手と共有できる固有名詞があれば、それに置き換えるのだ。

 一般名詞は抽象度が高い。そのため相手は、伝えられたことを「自分ごと」としてイメージしにくい。

 一方で、固有名詞、特に相手がよく知っている固有名詞を伝えた場合はどうなるか。相手は自分にかかわる固有名詞であれば、それを具体的にイメージできる。その固有名詞で示されるものについて、これまでのコンテキスト情報が頭の中にあるからだ。

 例えば、大学生の採用面接のエントリーシートでの箇条書きで考えてみよう。次のように、一般名詞を使った伝え方と、固有名詞を使った伝え方を比較する。

<事例1>
【一般名詞】 私は海外在住の経験があります
【固有名詞】 私はシンガポール在住の経験があります

<事例2>
【一般名詞】 会社案内に出ていた社員の方の考え方に共感し、情熱に刺激を受けました
【固有名詞】 会社案内に出ていた情報システム部の山本さんの考え方に共感し、情熱に刺激を受けました

一般名詞を使った伝え方は、読んでいて当たり障りがない事実として情報処理はできる。しかし、それらを情報処理するときに、頭の中からそれにかかわる新しい情報を取り出すことはない。

 一方で、固有名詞を使った伝え方はどうだろうか。

 事例1では、「海外在住の経験」ではなく、「シンガポール在住の経験」とすることで、「シンガポールに居たということは、多様性を受け入れられる人かもしれない」と相手はイメージするかもしれない。

 また、もし面接官が青春時代をシンガポールで過ごしていた場合などはどうだろう。当時の楽しい思い出を頭の中で呼び起こし、その思い出と一緒に、このエントリーシートを読んでくれるかもしれない。

 そうなれば、この面接官にとって、この応募者のエピソードは記憶に残り、かつよい印象になるはずだ。相手が同じ地元出身の人だとわかったら、論理を超えてうれしくなるのと一緒の感覚だ。

 事例2はどうだろうか。一般名詞の「社員の方」という言葉で伝えられたときは、「はいはい、お世辞ね。社交辞令をありがとう」としか思わないかもしれない。

 ここで、「社員の方」というのを固有名詞の「情報システム部の山本さん」に変えると、面接官の情報処理は一変する。

 まず「情報システム部」という社内の部署名が出たことで、その応募者が情報システム部の部屋に居る姿をイメージするかもしれない。さらに「山本さん」という固有名詞を見て、「山本のようなやつと気が合うなら、うちの会社には合っているかも」と思ってもらえるかもしれない。

 これらはその面接官が、事前に頭の中にあった「情報システム部」や「山本さん」についての情報を、エントリーシートの「情報システム部の山本さん」という言葉を見たときに、一緒に処理するからだ。共通の知人がいることがわかると、相手に急に親近感をもつ感覚と同じだ。

 固有名詞は、短い言葉にもかかわらず、相手の関心を引くフックとなり、より多くの意味を伝えることができるのだ。


アメリカにある、某日系大手企業に勤めるバイリンガル日系役員から聞いた話ですが、日米合同役員会議で本社の日本人役員からの「一度本社に持ち帰って検討します。」という回答に対し、現地米国役員は「前向きに具体的な回答がもらえる。」と期待してずっと待っていたものの、その後なしのつぶてだったそうです。そのため、「日本人の検討します。=遠まわしで”NO”のことだよ。」と説明するのに毎回アメリカ人には理解してもらいにくくて困る、とこぼしていました。日本人的コミュニケーションは、このグロバールビジネス世界では通用しない例ですね。


 MIMの日本語サポートデスクだからこそ実現できる アメリカNY短期ビジネスインターン留学
・1年MBA留学であなたもキャリアアップしてみませんか?
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短い言葉で人を動かす― 「固有名詞で生々しさを出す」

 シリコンバレー、戦略コンサル他、世界の最前線で、超一流は何をしているのか? その答えは「Bullet Points(ブレットポイント)」と呼ばれる“箇条書き”によるコミュニケーション。
条書きは、英語や会計、そしてロジカルシンキングと同じくらい世界的に求められているスキルなのだ。メール、プレゼン、企画書・報告書、議事録。あらゆるシーンで活用されている。“率直な意見が、日本で嫌われる理由”MBAで学んだ世界ビジネス習慣について、本日は杉野氏の『超・箇条書き』
で、 「短い言葉で人を動かす―「固有名詞で生々しさを出す」」を紹介します。

固有名詞で具体的にイメージさせる


今日は箇条書きのコツの1つ、「固有名詞を使う」を紹介したい。

 これは簡単だ。まず文章の中で一般名詞を探す。そして、それについて相手と共有できる固有名詞があれば、それに置き換えるのだ。

 一般名詞は抽象度が高い。そのため相手は、伝えられたことを「自分ごと」としてイメージしにくい。

 一方で、固有名詞、特に相手がよく知っている固有名詞を伝えた場合はどうなるか。相手は自分にかかわる固有名詞であれば、それを具体的にイメージできる。その固有名詞で示されるものについて、これまでのコンテキスト情報が頭の中にあるからだ。

 例えば、大学生の採用面接のエントリーシートでの箇条書きで考えてみよう。次のように、一般名詞を使った伝え方と、固有名詞を使った伝え方を比較する。

<事例1>
【一般名詞】 私は海外在住の経験があります
【固有名詞】 私はシンガポール在住の経験があります

<事例2>
【一般名詞】 会社案内に出ていた社員の方の考え方に共感し、情熱に刺激を受けました
【固有名詞】 会社案内に出ていた情報システム部の山本さんの考え方に共感し、情熱に刺激を受けました

一般名詞を使った伝え方は、読んでいて当たり障りがない事実として情報処理はできる。しかし、それらを情報処理するときに、頭の中からそれにかかわる新しい情報を取り出すことはない。

 一方で、固有名詞を使った伝え方はどうだろうか。

 事例1では、「海外在住の経験」ではなく、「シンガポール在住の経験」とすることで、「シンガポールに居たということは、多様性を受け入れられる人かもしれない」と相手はイメージするかもしれない。

 また、もし面接官が青春時代をシンガポールで過ごしていた場合などはどうだろう。当時の楽しい思い出を頭の中で呼び起こし、その思い出と一緒に、このエントリーシートを読んでくれるかもしれない。

 そうなれば、この面接官にとって、この応募者のエピソードは記憶に残り、かつよい印象になるはずだ。相手が同じ地元出身の人だとわかったら、論理を超えてうれしくなるのと一緒の感覚だ。

 事例2はどうだろうか。一般名詞の「社員の方」という言葉で伝えられたときは、「はいはい、お世辞ね。社交辞令をありがとう」としか思わないかもしれない。

 ここで、「社員の方」というのを固有名詞の「情報システム部の山本さん」に変えると、面接官の情報処理は一変する。

 まず「情報システム部」という社内の部署名が出たことで、その応募者が情報システム部の部屋に居る姿をイメージするかもしれない。さらに「山本さん」という固有名詞を見て、「山本のようなやつと気が合うなら、うちの会社には合っているかも」と思ってもらえるかもしれない。

 これらはその面接官が、事前に頭の中にあった「情報システム部」や「山本さん」についての情報を、エントリーシートの「情報システム部の山本さん」という言葉を見たときに、一緒に処理するからだ。共通の知人がいることがわかると、相手に急に親近感をもつ感覚と同じだ。

 固有名詞は、短い言葉にもかかわらず、相手の関心を引くフックとなり、より多くの意味を伝えることができるのだ。


アメリカにある、某日系大手企業に勤めるバイリンガル日系役員から聞いた話ですが、日米合同役員会議で本社の日本人役員からの「一度本社に持ち帰って検討します。」という回答に対し、現地米国役員は「前向きに具体的な回答がもらえる。」と期待してずっと待っていたものの、その後なしのつぶてだったそうです。そのため、「日本人の検討します。=遠まわしで”NO”のことだよ。」と説明するのに毎回アメリカ人には理解してもらいにくくて困る、とこぼしていました。日本人的コミュニケーションは、このグロバールビジネス世界では通用しない例ですね。


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